完全食COMPのトライアルパックを試した
平日・土日の朝食や、夕方に小腹が空いた時の間食について、前々から悩んでいた。
空腹感を抑えつつ手軽に済ませようとすると、どうしてもカップ麺やおにぎり、冷凍食品あたりになるのだけど、そういった食べ物はほとんどが炭水化物中心である。その手の食品を食べた後は血糖値が上昇するためか、どうしても食後だるくなって集中力が落ちたり眠くなって作業が進まないことが多かった。
そのような状況でどうしたものかなと悩んでいたところ、前々から気になっていた完全食COMPにトライアルパックがあることを知った。2018年12月現在、トライアルパックにはCOMPパウダー3食分とCOMPグミが2パック入っており、値段は1000円+送料500円である。これなら手が出しやすい値段だし、パウダーが1食400円前後、グミが1パック450円前後なので約2100円分の商品を1500円で試せると思うと、けっこうリーズナブルだと思ったので、試しに購入してみることにした。
1週間ほど、日常生活でCOMPを試した雑感を適当に書きました。
COMP Powder
- シェイカーに粉末と水を入れてシェイクしたら飲めるので手間は少ない。平日朝の1分1秒が惜しい状態だと、COMP DRINKの方がより手軽かなと思うのだけど、土日の朝なら普通の食事を準備するよりはずっと楽。
- 味は米粉とプロテインを混ぜたような味。とこう書くと美味しくないの?と思うかもしれないけど、粉末の粒度がとても細かく、控えめながら甘さもあるので飲みにくさはほぼ感じなかった。割る水を別の飲み物に変えてみたり、味付きプロテインなどを混ぜたらもっと美味しく飲めるかもしれない。
cf. 完全食COMPに何を混ぜて飲んでいるのか調査 - Togetter
メリット:血糖値の上昇に由来するだるさや眠さがほとんど無いように感じるので、食事後もバリバリ動けるのがありがたい。血糖値の下降も抑えられているのか、食後4〜5時間経っても強い空腹感は感じず、空腹でストレスを感じることもあまりないのもよかった。
デメリット:これは飲料という形態上どうしようもないのだけど、胃に食事が溜まる実感がほとんどなく、食事をした後の満足感はかなり少ない。なので、食事を楽しみたいと思っていたりストレスを食事で解消したい状態だと、物足りなさは強いように感じる。
COMP Gummy
UMA味覚糖との共同開発製品とのこと。
写真の通り、割とでかい。大きくて食べにくいほどではない。味はオレンジのような柑橘系で、ケミカルっぽさは少なく普通のグミに近い味。けっこう美味しい。
1パックに入っているのは40個くらいだろうか。1回に6個ほど食べれば空腹感はそれなりに収まる。
メリット:とにかく手軽。ちょっとした空き時間があれば食べられるので、平日朝のような忙しい時でも隙間の空き時間を見つけて朝食代わりにさっと食べられる。ジップロック付きで持ち運びも手軽なのもよい。
デメリット:主成分が水飴で、ブドウ糖も入っているせいか、どうしても血糖値の上下が気になる。食べてから2時間ほどするとそれなりに強い空腹感を感じたので、朝に食べても昼食まで持たないという感触が強い。
マルチデキストリンも含まれているため、昼食、夕食などしっかりした食事の前に食べたら血糖値上昇の抑制になるかな?とも思ったものの、前述の通り水飴やブドウ糖が含まれているため、逆に血糖値を上げてしまう可能性もあり微妙なところ。
主成分はCOMPパウダーと同様にコーンスターチやパラチノース由来にして、甘味料もカロリー0のものであればより自分のニーズにマッチしているのだけど、味が美味しくなくなるか、カロリー量が少なくなるなどで難点が出てくるのかもしれない。
以上、COMPを試してみた雑感でした。
COMPは必須栄養素が含まれている完全食と謳っているものの、3食COMPにするのは食事の楽しみがなくなってストレスが溜まりそうで、実際には食事を楽しむ場面ではしっかり食べて楽しみつつ、食事が面倒・時間がない・食べたいものがないような場面でCOMPで補うような形が現実的なのかな、と思った。よほど食に興味がない人なら、3食COMPも可能かもしれない。
この先、定期購買するかしないかはまだ決めていないものの、定期購買するとしたらパウダーの方を土日の朝食か、食事している暇がないくらいに忙しい場面で食べる感じになりそう。
以上です。
少女終末旅行4話の「チーズ」に見るユーとちーちゃんの関係性
少女終末旅行のアニメが現在放映中である。
原作者がEDアニメを全部描いて撮影したり(製作期間1ヶ月ちょいらしい)、WEBで更新された漫画の最新話ではケッテンクラートが壊れてからの桁違いに絶望的になった状況が描かれたりと作品周りで色々話題になっているが、アニメ本編は全体的にとても丁寧に作られているという印象で、原作の時点でファンだった自分も毎週リアルタイムで観るのをとても楽しみにしている。
その中でも、4話のユーがレーションに書かれている「チーズ」の文字を読み上げるシーンが、自分的にとても琴線に触れるものだったので紹介しようと思う。
ちーちゃん(チト)は小さい頃から本が好きで、お爺ちゃんに本の内容や他にも色々なことを教わったように見受けられ、識字能力がそれなりに備わっている。
そんなちーちゃんと対照的に、ユーは教育の機会がほとんど無かったようで、簡単な文字も読み書きすることが困難な描写がしばしば見られる。
(少女終末旅行5巻)
(少女終末旅行1巻)
で、4話のまずは冒頭である。
チト「はい、チーズ」
ユー「チーズって何?」
チト「さあ…そういう合図があるって本で読んだことがある」
ここでチーズの話題が出る。
で、本題の2人でレーションを食べる場面に移る。
ユー「チ、チー…」
ユー「あっ」
ユー「ちーちゃん、今日のそれ、チーズ味だってよ」
チト「チーズねぇ…」
ここでユーは、下記のような思考過程を経て、レーションに書かれた文字をチーズと認識したと考えられる。
- チーズのチーまでは、ちーちゃんのチーなのですぐ読める(恐らく、以前にちーちゃんが教えたことがあるのだと思う)
- ズは読めないけど、昼(4話冒頭)にちーちゃんがチーズと口にしていたのを思い出す
- 冒頭で耳にしたチーズと、レーションに書かれた文字のチーズが結びつく
アニメでは十数秒の短い場面だが、かなり情報量が詰め込まれているように思う。
ちなみにこの場面は、原作では、サラッと書かれている。
(少女終末旅行2巻)
なので、アニメオリジナルの改変なのだが、2人の関係性を補完するめちゃくちゃ丁寧ですごくいい描写だなあと感じた。
なにより、基本物事を忘れやすいユーが、ちーちゃんのチーの文字は覚えているというのが、めっちゃ尊くありません???
ユーは頭を使うことが苦手で、栄養が全部身体の方に行ってるんじゃないかという感じではあるのだけど、ちーちゃんにまつわる大事なことはちゃんと覚えているように見受けられる。
例えば、原作の最新話では、ちーちゃんの大切な本を燃やしてしまったという罪悪感からか、本の題である「河童」をしっかり覚えている。
(少女終末旅行40話)
ユーはちーちゃんの前ではおちゃらけているけど、こういう描写でユーがちーちゃんのことをなんだかんだ強く想っていることが分かる。
そして、アニメスタッフがこういう細かい点を丁寧にすくい上げてアニメを製作してくれていると分かり、原作ファンとしてはとても嬉しい。
アニメは原作のどこまで放映するのだろうとか、原作はアニメと同時に終わるんだろうか?とか色々気になる点はあるものの、今後も引き続き楽しみにして観たい。